スタンド・バイ・ミー感想
映画『スタンド・バイ・ミー』は1986年に制作された1959年が舞台の映画で、35年前に撮られた60年以上前の物語とかなり古く感じますが、令和時代に鑑賞してもまったく色褪せない不朽の名作なので、まだ見たことがない人には本当におすすめの映画です。
4人の少年たちが死体探しの旅に出るひと夏の冒険を描いた青春映画ですが、この映画が多くの人の心に刺さる理由は、みんな同じような体験を少年少女時代にしたという共感性の高さだと思います。
親・兄弟・進路など様々な悩みや秘密を分かり合える友達と打ち明けあった経験、秘密基地を作ったり家出をした経験が少年たちの死体探しの旅と重なり、映画鑑賞後にノスタルジックな感情に浸って蘇ってきた思い出の懐かしさに少しポジティブな気分になれるのが高評価のポイントだと思います。
12歳の少年たちの旅ですが、中学生でも高校生でも楽しめるし、女性でも楽しめると思うので、まだ見たことない若い世代の子たちにぜひ見てもらい名作映画です。2021年6月現在、アマゾンプライムにあるのでアマプラ会員の方には特におすすめの映画です。
リヴァー・フェニックス
主人公ゴーディの親友クリスを演じたリヴァー・フェニックスは、1993年10月31日、23歳の時に弟のホアキン・フェニックスと恋人のサマンサ・マシスと一緒にジョニー・デップが経営していたナイトクラブ「ザ・ヴァイパー・ルーム」に訪れ楽しんでいたが、サマンサがトイレから出てくるとリヴァーは男性に抱えられながら出て行き数秒後に道に倒れこんだ。
5分ほど経ち当時19歳だった弟のホアキン・フェニックスが泣き叫びながら救急車を呼んだが、リヴァーは致死量の8倍のコカインと4倍のヘロイン・マリファナを摂取しており、薬物の過剰摂取による心不全でこの世を去った。
救急車で搬送された際は親友だったレッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストのフリーが救急車に同乗し、リバーの最期を看取った。フリーはリバー・フェニックスの50歳の誕生日に「いつも愛してるよリバー。俺のほうが年上だったけど、君はいつでも俺の先生だった。ワイルドでクリエイティブなお前に、誕生日おめでとう!」とコメントした。
キーファー・サザーランド
不良グループのリーダー、エース・メリル役を演じたのは、日本でも大ヒットした海外ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』シリーズで捜査官ジャック・バウアーを演じていたキーファー・サザーランド。
ウィル・ウィトン
劇中で語り手を担った主人公ゴーディの子供役を演じたウィル・ウィトンは、スタンド・バイ・ミー以降も俳優活動を行っており、「新スタートレック」や「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」に出演している。
コリー・フェルドマン
ノルマンディー上陸作戦に参加し精神を病んでしまった父親から虐待を受け、ストーブで耳を焼かれてしまったテディ・ドチャンプを演じたコリー・フェルドマンは、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮の映画『グレムリン』や『グーニーズ』にも子役時代に出演しており注目されていたが、徐々に大麻やヘロイン中毒になり映画出演の機会はめっきり減っていった。
ジェリー・オコンネル
臆病でうっかり者の太った少年バーン・テシオを演じたジェリー・オコンネルは、2007年にX-メンのレイヴン・ダークホルム(ミスティーク)役で有名な女優のレベッカ・ローミンと結婚し、2008年に双子の女の子が誕生している。2018年4月19日に自身のツイッターにゴーディ役のウィル・ウィトンとのツーショット写真を投稿し話題になった。
スタンド・バイ・ミー作品情報
タイトル | スタンド・バイ・ミー |
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公開日 | 1987年4月18日 |
上映時間 | 89分 |
ジャンル | 青春 |
監督 | ロブ・ライナー |
主題歌 | ベン・E・キング『スタンド・バイ・ミー』 |
原作 | スティーヴン・キング『スタンド・バイ・ミー』 |
キャスト | ウィル・ウィートン, リヴァー・フェニックス, コリー・フェルドマン, ジェリー・オコンネル, キーファー・サザーランド |
スタンド・バイ・ミーあらすじ
「弁護士クリストファー・チェンバーズ刺殺される」という内容の新聞記事を見た作家のゴードン・ラチャンスは、12歳の時にオレゴン州の田舎町キャッスルロックで暮らしていた1959年のことを思い出した。
親友で頭のいいクリス、大きな眼鏡をかけたテディ、うっかり者で肥満児のバーンと秘密のツリーハウスでタバコを吸ったりトランプをしたり毎日一緒に遊んでいた。
ある日バーンは、3日前から行方不明のレイ・ブラワーという少年が、列車に跳ねられ30キロ先の森の奥で死体のまま野ざらしになっているという不良グループの兄たちの会話を盗み聞きしてしまった。
バーンがゴーディ・クリス・テディに話すと、死体を見つければ有名になれると盛り上がり、4人は死体探しの旅に出かけるのだった。
スタンド・バイ・ミー ロケ地
スタンド・バイ・ミーの舞台となる架空の田舎町キャッスルロックのロケ地は、アメリカオレゴン州のブラウンズビルという町で、公開から30年以上経った今も聖地巡礼にファンが訪れている。ゴーディとバーンが貨物列車から逃げるシーンはカリフォルニア州のマッククラウド鉄道の橋がロケ地となっている。
キャッスルロックの町中
ゴーディが発砲したブルーポイントの裏口
ゴーディの家
線路横の貯水タンク
犬のチョッパーがいる廃車場
ゴーディとバーンが貨物列車から逃げるシーン
ツリーハウス
主題歌スタンド・バイ・ミー
映画『スタンド・バイ・ミー』の主題歌はベン・E・キングが1961年に発表した「スタンド・バイ・ミー」で映画と同名タイトルだが、これは原作となるスティーヴン・キングの短編小説のタイトルが死体を意味する『The Body』で、映画版のタイトルにはふさわしくなかったため、監督のロブ・ライナーの提案により主題歌タイトル「スタンド・バイ・ミー」が映画タイトルに採用された。
映画『スタンド・バイ・ミー』のブルーレイ特典では、テディ役だったコリー・フェルドマンからの質問に答えるかたちで、ロブ・ライナー監督が「マイケル・ジャクソンにスタンド・バイ・ミーの曲を依頼した」と知られざる衝撃エピソードを明かしている。1959年が舞台の映画なのでベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」が時代に合っていたという理由でマイケル・ジャクソンのオリジナルソングは不採用となった。
スタンド・バイ・ミー歌詞和訳
When the night has come
夜が訪れ
And the land is dark
闇に支配されて
And the moon is the only light we’ll see
月明かりしか見えなくても
No, I won’t be afraid
僕は恐くない
Oh, I won’t be afraid
恐くなんてないんだ
Just as long as you stand, stand by me
ただ君が僕のそばにいてくれれば
So, darling darling
だから最愛なる人よ
Stand by me, Oh stand by me
そばにいて 僕のすぐそばに
Oh stand, Stand by me
ただそばに
Stand by me
ただそばにいてほしいんだ
If the sky that we look upon
僕らが見ている空が
Should tumble and fall
転がり落ちてきても
Or the mountain should crumble to the sea
あるいは山が海に崩れ落ちていったとしても
I won’t cry, I won’t cry
僕は泣かない 泣いたりなんてしない
No, I won’t shed a tear
涙をこぼすことなんてないよ
Just as long as you stand, stand by me
ただ君が僕のそばにいてくれれば
And, darling darling
だから最愛なる人よ
Stand by me, oh stand by me
そばにいて 僕のすぐそばに
Oh stand now, stand by me
今そばにいてほしい
Stand by me
すぐそばに
Darling darling
最愛なる人よ
Stand by me, Oh stand by me
そばにいて 僕のすぐそばに
Oh stand now, stand by me, stand by me
今そばにいてほしい
Whenever you’re in trouble won’t you stand by me
困ったことがあったらいつでもそばにおいで
Oh stand by me, oh won’t you stand now, stand
今すぐそばにいてほしい
Stand by me..
すぐそばに