日本アカデミー賞2022 最優秀アニメーション作品賞歴代受賞映画まとめ一覧

日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞

日本アカデミー賞アニメーション作品賞で最優秀アニメーション作品賞に選ばれた歴代受賞映画のまとめ一覧です。アニメーション作品賞部門は2007年(平成19年)第30回開催から制定され、毎年5作品の中から最優秀作品が発表される。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2022年)

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は2007年に公開された『新劇場版:序』から続く『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』4部作の最終作で、1990年代の第3次アニメブームのきっかけとなり、社会現象とまでまったテレビシリーズから25年間続いたエヴァンゲリオンシリーズの完結作。コロナ影響などもあり前作『新劇場版:Q』から公開までに8年以上を要したが、興行収入は100億円を超え有終の美を飾った。

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2021年)

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は週刊少年ジャンプに連載されていた吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)の漫画『鬼滅の刃』の原作コミックス第7巻と第8巻に収録されている無限列車での戦いが描かれた映画で、日本国内で400億円以上の興行収入を記録し、興行収入316億で20年近く1位記録を継続したジブリ映画『千と千尋の神隠し』を抜き、日本歴代興行収入第1位の作品となった。

天気の子(2020年)

『天気の子』は『君の名は。』でジブリの宮崎駿監督に続いて2人目となる興行収入100億円を突破した新海誠監督作品で、離島から東京に家出してきた少年の帆高(ほだか)と、祈るだけで晴れにできる力を持つ少女・陽菜(ひな)が出会い、運命に翻弄されながらも自らの生き方を選択していく物語。2020年の日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞と最優秀音楽賞を受賞した。

未来のミライ(2019年)

『未来のミライ』は細田守が監督・脚本を務め、妹が生まれて両親に構ってもらえなくなり寂しい思いをする4歳の甘えん坊の男の子の元に、未来から中学生の姿の妹がやって来る家族の再編をテーマに描かれたアニメ映画。細田守は本作で日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を歴代最多となる5度目の受賞となった。

夜は短し歩けよ乙女(2018年)

『夜は短し歩けよ乙女』は第20回山本周五郎賞・第137回直木賞候補・2007年本屋大賞第2位を獲得し、累計売上130万部を超えるベストセラーとなった森見登美彦の長編小説が原作で、1年間の物語を映画では一晩の物語として再構成し、黒髪の乙女と彼女に恋をした先輩が夜の先斗町を歩く中、二人それぞれが体験する不思議で奇抜な長い夜が描かれている。

この世界の片隅に(2017年)

『この世界の片隅に』は、こうの史代の同名漫画が原作で、昭和19年(1944年)に広島市江波から呉に18歳で嫁いだ主人公すずが戦時下の困難の中でも工夫を凝らし豊かに生きる姿が描かれた映画。2019年12月19日まで1133日連続でロングラン上映され、日本国内の映画館における中断日のない連続上映として洋画・邦画含めて史上最長記録を樹立した。

バケモノの子(2016年)

『バケモノの子』は細田守監督による4作目の長編アニメ映画で、細田守が自ら原作・脚本を手がけている。前作『おおかみこどもの雨と雪』では母子愛が描かれたが、本作は人間界に生きる少年とバケモノ界に生きるバケモノ(くまてつ)が出会い互いに成長する物語で、「父と子」をテーマに描かれている。

STAND BY ME ドラえもん(2015年)

『STAND BY ME ドラえもん』は藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』を原作とし、藤子・F・不二雄の生誕80周年を記念して製作された3DCGアニメーション映画で、原作7ストーリーを再構築し、ドラえもんとのび太の出会いから別れ、のび太としずかのプロポーズから結婚までが描かれている。

風立ちぬ(2014年)

『風立ちぬ』は宮崎駿がモデルグラフィックス誌上で発表した、航空技術者の堀越二郎の半生と、小説家の堀辰雄の実体験を主な題材とし描いた連載漫画「風立ちぬ」を原作とする宮崎駿が監督を務めるジブリ映画。宮崎駿は本作を最後に長編アニメ製作からの引退を発表したが、現在は長編アニメ『君たちはどう生きるか』の制作にあたっている。

おおかみこどもの雨と雪(2013年)

『おおかみこどもの雨と雪』はサマーウォーズに続く細田守監督の長編オリジナル作品第2作で、19歳の女子大学生の花(はな)が「おおかみおとこ」と出会い、結婚し二人の間に生まれた「おおかみこども」の成長と自立までの13年間を描いた母子愛がテーマのアニメ映画。

コクリコ坂から(2012年)

『コクリコ坂から』は佐山哲郎の漫画が原作のジブリ映画で、宮崎駿の息子である宮崎吾朗監督の第2作目作品、宮崎駿は脚本で参加している。1963年の横浜、海の見える丘に建つコクリコ荘を切り盛りしている女子高生の松崎海は、高校の学級新聞に旗を上げる少女の詩が匿名で掲載され、それが自分のことではないかと胸をときめかせるのだった。

借りぐらしのアリエッティ(2011年)

『借りぐらしのアリエッティ』はメアリー・ノートンの著書『床下の小人たち』を原作したジブリアニメ作品で、監督は本作が初監督作品となる米林宏昌が務め、宮崎駿は脚本で参加した。14歳の小人の少女アリエッティは決して人間に姿を見られてはいけないという掟の中、郊外の古い屋敷の床下で人間の生活品を借りながら密かに両親と3人で暮らしていたが、ある日の借りの途中で人間の少年・翔(しょう)に見つかってしまうのだった。

サマーウォーズ(2010年)

『サマーウォーズ』は2006年に『時をかける少女』で最優秀アニメーション作品賞を受賞した細田守監督の初となる長編オリジナル映画で、インターネット上の仮想世界OZ(オズ)が謎の人工知能ラブマシーンに乗っ取られてしまい、天才的な数学の才能を持つ主人公の健二(けんじ)が世界を危機から救うべく、憧れの先輩やその家族・親戚一同とともに奮闘するストーリー。キャラクターデザインは新世紀エヴァンゲリオンの貞本義行(さだもと よしゆき)

崖の上のポニョ(2009年)

『崖の上のポニョ』は2001年公開『千と千尋の神隠し』以来7年ぶりに宮崎駿が原作・脚本・監督のすべてを担当したスタジオジブリ作品で、人間になりたいと願う魚の女の子ポニョを保育園に通う5歳の少年・宗介(そうすけ)が守ろうと奮闘する物語。

鉄コン筋クリート(2008年)

『鉄コン筋クリート』はビッグコミックスピリッツに連載された松本大洋の漫画が原作で、カツアゲやスリや強盗をしながら廃車の中で寝起きしホームレス同然の暮らしをする少年クロとシロが殺し屋に狙われながらも力強く生きる物語。嵐の二宮和也や女優の蒼井優の声優も高く評価されている。

時をかける少女(2007年)

『時をかける少女』は筒井康隆の同名SF小説を原作としているが、原作の出来事から約20年後の世界を描いた作品で、原作の主人公の姪にあたる紺野真琴(こんの まこと)を主人公として繰り広げられるタイムリープ青春ストーリー。各国の映画祭などで高い評価を受け多くの賞を受賞し細田守監督が一躍有名になった作品。

アニメーション作品賞一覧

日本アカデミー賞アニメーション作品賞に選ばれた歴代映画一覧です。最優秀アニメーション作品賞は細田守監督が最多受賞で、シリーズ最多選出は名探偵コナンシリーズです。

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